FXのメリット・デメリットを解説!初心者に向けてはじめ方や注意点も紹介

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「FXのメリット・デメリットってなに?」

「仕組みやはじめ方が知りたい」

「FXの注意点が気になる」

FXに関するこのような悩みを解決します。

メリット・デメリットを理解すれば、FXが自分に適した金融商品かどうかを判断することが可能です。

また、FXの注意点やメリット・デメリットの知識がないままFX取引をはじめると詐欺にだまされたり、大きな損失を出す可能性があるため注意しましょう。

本記事では初心者の方でも安心してFXをはじめられるように、仕組みから注意点まで詳細に解説しています。

この記事を読めばFXが自分に適した金融商品かどうかを判断できるので、ぜひ最後までご覧ください。

FXとは?初心者にもわかる基本の仕組み

FXは「Foreign Exchange」の略で、日本では「外国為替証拠金取引」と呼ばれています。

異なる国の通貨を売買した際に発生する差額や、2カ国間の金利差による利益を狙う金融商品です。

FXではレバレッジを利用することで必要証拠金以上の取引が可能になり、少額の資金で大きな利益を狙えます。

レバレッジとは、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みです。

100万円の資金で1ドル100円のときに購入し、101円に上がった時点で決済した場合のレバレッジ1倍と25倍を比較しました。

レバレッジ1倍レバレッジ25倍
資金100万円100万円
取引数量1万ドル
(100万円)
25万ドル
(2,500万円)
利益1万円25万円

このように、FXではレバレッジを利用することで少額の資金で大きな利益を狙えます。

金融庁からの規制により国内のFX会社は最大25倍までしかレバレッジをかけられません。

しかし、予想の反対方向に価格が変動するとレバレッジをかけた分だけ損失も増えるため、注意しましょう。


FXのメリットとは?初心者に嬉しいポイント

FXのメリットは次の3つです。

・取引できる時間が長い
・スワップポイントを受け取れる
・取引コストが安い

これらのメリットを理解することで、FXが自分に適した金融商品かどうかを判断できます。

それぞれのメリットについて、以下で詳細に見ていきましょう。

取引できる時間が長い

FXは株式投資など他の金融商品と比較して取引できる時間が長い傾向にあります。

たとえば、国内最大手のFX会社であるDMM FXの取引時間は以下のとおりです。

営業日夏時間冬時間
午前07時00分~午前07時00分~
火~金24時間24時間
~午前05時50分~午前06時50分
出典:DMM FX

平日の9時〜15時までしか取引できない株式投資と比較すると、FXの取引時間が長いことがわかります。

夏時間は3月第2日曜~11月第1日曜、冬時間は11月第1日曜~3月第2日曜です。

FXは早朝から深夜まで取引が可能であるため、自分のライフスタイルに合わせて取引しましょう。

スワップポイントを受け取れる

FXでは、スワップポイントによる利益を得られます。

スワップポイントとは、異なる金利の通貨ペアを保有することで得られる利益です。

たとえば、日本円(低金利)を売って米ドル(高金利)を買うと、金利差に応じたスワップポイントが受け取れます。

ただし、逆に米ドルを売って円を買う場合はスワップポイントを支払うことになるため、注意が必要です。

土曜日と日曜日のスワップポイントは先渡しとなり、木曜日に3日分が付与されます。

実際に国内最大手のFX会社であるDMM FXで付与されたUSD/JPYのスワップポイントは以下のとおりです。

USD/JPY2/17(月)2/18(火)2/19(水)2/20(木)2/21(金)
付与日数11141
169167166660165
−172−170−169−672−168
引用:DMM FX

スワップポイントはFX会社ごとに付与される金額が異なるため、注意してください。

FX取引をする際は積極的にスワップポイントによる利益を狙いましょう。

取引コストが安い

FXの取引コストは会社や口座ごとに異なるものの、外貨両替や外貨預金と比較すると安いです。

一般的なFXの取引コストは外貨両替や外貨預金と比較すると、10分の1~100分の1ほど安く設定されています。

具体的に国内最大手のFX会社であるDMM FXの取引コストは、以下のとおりです。

出金手数料クイック入金:無料
振込入金:トレーダーが負担
アカウント維持手数料無料
クイック入金手数料無料
ロスカット手数料無料
アカウント登録手数料無料
スプレッドトレーダーが負担(USD/JPY0.2銭)
出典:DMM FX

スプレッドは原則固定であるため、流動性が低い時間帯などは広がる恐れがあります。

クイック入金を利用すれば、スプレッド以外は無料であるためFXの取引コストは安いといえるでしょう。

FXのデメリット!初心者が知るべきリスクとは

FXのデメリットは次の3つです。

・入金額以上に損をする可能性がある
・相場の急変動によるリスク
・スリップページによるリスク

これらのデメリットを理解することで、FXで大きく損失を出す可能性を減らせます。

デメリットについて、以下で一つずつ見ていきましょう。

入金額以上に損をする可能性がある

国内FX会社はゼロカットシステムが導入されていないため、入金額以上の損失を出す可能性があります。

ゼロカットシステムとは、損失が証拠金額を上回った場合に口座残高が0円で止まる仕組みです。

ゼロカットシステムは海外FX会社の一部で導入されているものの、国内FX会社では金融商品取引法の規定により導入されていません。

FXを取引する際はレバレッジを抑えて入金額以上の損失を出さないように注意しましょう。

相場の急変動によるリスク

世界的ニュースや災害があると、為替相場が急変動するため短期間で大きな損失を抱えるリスクがあります。

代表的な為替相場の急変動は以下のとおりです。

1987年10月19日の月曜日に起きた株式市場の大暴落です。

為替はドル安が進行しました。

2008年9月にアメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻したことによる金融危機です。

為替は円高に進行しました。

アメリカがトルコに対しての経済制裁を発表したことにより起きた通貨危機です。

トルコリラの売りが急速に進行しました。

FXを取引する際は相場の急変動により大きな損失を出す可能性も配慮しましょう。

スリップページによるリスク

スリップページは、取引画面に表示されている価格と実際の約定価格との間に生じる価格のズレです。

FX取引する人の有利になる場合もあれば、不利になる場合もあります。

許容スリッページを設定すれば、設定した価格以上のスリッページが発生した場合に取引をキャンセルできます。

すべての取引にスリップページが発生するわけではないものの、重要な経済発表の前後や政治・災害など相場が急変するタイミングで発生しやすいです。

相場が急変しているときは取引を控えて、スリップページの発生を抑えましょう。

FX取引開始までの流れ

FXは、以下の3ステップではじめられます。

FX取引開始までの流れ
  1. FX会社を選ぶ
  2. 口座を開設・入金する
  3. 取引をはじめる

この手順を確認すれば、FXを迷わずにはじめることが可能です。

各ステップの詳細について、順番に確認しましょう。

FX会社を選ぶ

FX取引をはじめるには、まずFX会社を選ばなければなりません。

FX会社は金融庁に登録されている国内業者をおすすめします。

なぜなら、FX会社の中には出金拒否などのトラブルが多発している業者が存在するからです。

FX会社を選択する際に注目したいポイントは以下の内容が挙げられます。

注目ポイント
  • 金融庁の登録業者
  • スプレットによる負担の大きさ
  • スワップポイントによる利益の大きさ
  • 最小取引単位
  • デモトレードの有無
  • サポートの充実性
  • お得なキャンペーンの有無

これらの注目ポイントを総合的に判断してFX会社を選びましょう。

金融庁に登録されている業者はこちらから確認できます。

金融商品取引業者登録一覧:金融庁

口座を開設・入金する

口座の開設から入金までは、以下のとおりです。

口座の開設から入金までの流れ
  1. FX会社の公式サイトからアカウント登録を申し込む
  2. 本人確認書類の提出(免許書、パスポート、マイナンバーカードなど)
  3. アカウント登録の審査完了を待つ
  4. 開設した口座に資金を入金する

口座の開設から入金までオンラインで完結できます。

アカウント登録の審査は数時間から数日待ちましょう。

取引をはじめる

口座の開設が完了したら、FX取引をはじめるため通貨ペアを選択します。

通貨ペアに迷ったらUSD/JPYがおすすめです。

多くのFX会社は通貨ペアが20種類以上あります。

なぜなら、USD/JPYは為替市場における取引量の50%以上を占めているため1日を通して活発に値動きを繰り返し、利益を狙いやすいからです。

また、USD/JPYは他の通貨ペアに比べてスプレッドが小さい傾向にあります。

通貨ペアに悩んでいる方はUSD/JPYを選択しましょう。

FXに関する注意点

FXに関する注意点は次の2つです。

FXに関する注意点
  • 甘い話や怪しい話にだまされない
  • 資金に余裕をもつ

これらの注意点を押さえることで、FXでお金を失うリスクを減らせます。

注意点について、以下で順番に見ていきましょう。

甘い話や怪しい話にだまされない

FXは簡単に稼げる・絶対に負けない手法があるなどの甘い話や怪しい話は詐欺である可能性が高いです。

実際に金融庁が以下の声明を出しています。

外国為替証拠金取引は、比較的少額で取引できる反面、差し入れた証拠金以上の多額の損失が生じるおそれのある非常にリスクの高い商品です。取引の仕組みと取引に伴うリスクを十分に理解したうえで、自らの責任で適切な投資判断を行ってください。

引用:金融庁

FXの甘い話や怪しい話にだまされず、自己判断でFX取引をしましょう。

資金に余裕をもつ

FXは資金に余裕をもたせる必要があります。

なぜなら、証拠金維持率が一定水準以下になるとロスカットが発動し、保有ポジションが強制的に決済されてしまうからです。

ロスカットとは、FX取引で一定の水準を超える損失が発生した場合に保有ポジションを強制的に決済する仕組みを指します。

証拠金維持率が20%~50%以下になるとロスカットが執行されるFX会社が多いです。

FX取引をする際はロスカットを発動させないように資金にゆとりをもたせましょう。

FXに関するよくある質問

FXに関するよくある質問は次の3つです。

FXに関するよくある質問
  • FXは何歳からはじめられますか?
  • FXはギャンブルですか?
  • FXに向いている人の特徴は?

FXに関するよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

各質問について、以下で順番に確認しましょう。

FXは何歳からはじめられますか?

FXは18歳からはじめられます。
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたためFXの口座開設年齢も18歳へと変更されました。
しかし、FX会社によっては20歳以上からしか開設できない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

FXに向いている人の特徴は?

FXに向いている人の特徴は以下のとおりです。
・長期的な視点で物事をとらえられる
・冷静な判断ができる
・継続的に学習を続けられる
FXを含めた金融商品全般において、収益を積み重ねていける人は上記の特徴が挙げられます。

FXはギャンブルですか?

FXはギャンブルではありません。
実際に金融庁が出している声明は以下のとおりです。
「外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。外国為替を英語で“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称、「FX」などと言われます。」引用:金融庁
FXは金融庁から正式な金融商品として認められているため、ギャンブルではありません。

FXのメリット・デメリットを理解して賢く取引しよう

本記事では初心者の方でも安心してFXをはじめられるように、仕組みからメリット・デメリットまで詳細に解説しました。

FXは、レバレッジにより少額の資金から大きな利益を狙えるためおすすめの金融商品です。

また、取引コストが安いものの、証拠金以上に損失を出す可能性もあるため注意して取引をする必要があります。

本記事で紹介したFXに関する注意点などを確認し、賢く取引をはじめましょう。